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勝利の展望―2017―

社会主義協会新テーゼ 補強版


補強版の発刊にあたって
はじめに
第一章 現代資本主義の歴史的位置
 第一節 パクス・アメリカーナの成立とその衰退
 第二節 世界資本主義の新たな変客
 第三節 人類解放の21世紀へ
第二章 日本資本主義の歩みと現段階
 第一節 日本帝国主義の復活
 第二節 世界大競争と新自由主義
 第三節 日本の政治と労働運動の歩み
第四章 反独占統一戦線と改憲阻止の共同闘争
第五章 日本における社会主義への道
 第一節 社会主義の歴史的総括
 第二節 われわれのめざす社会主義像
 第三節 日本における社会主義革命
第六章 社会主義協会の性格と任務
補 章 社会主義協会の歴史
 第一節 労農派
 第二節 戦後労農派と社会主義協会の発足
 第三節 社会主義協会の第一次再建と停滞
 第四節 社会党の崩壊と協会の第二次再建
テーゼ用語解説


補強版の発刊にあたって
 社会主義協会は2001年、活動の指針となる新テーゼを決定し、『勝利の展望―2001―』と命名した。採択から十余年が経過し、1017年の全開総会は、21紀に入っての情勢変化を補強した『勝利の展望―2017―補強版』を決定した。補強にとどめたのは、多国籍資本の展開を基軸とする現代資本主義の歴史的位相に変化はないかtうである。
 補強をめぐる主な論点は、①「新自由主義とグローバリズム」と「格差と貧困」という対立の中で、私たちは社会主義への道をどう切り拓いていくのか、②中国など新興諸国の台頭、先進資本主義諸国を襲った2008年金融恐慌など、世界の歴史的変化をどう捉えるのか、③そして、安倍政権の政策が軍事・教育・税制などの諸分野でどう推し進められてきているか、そのリアルな理解である。
 補強論議を通じた共通の問題意識は、世界の闘いに学びつつ、新自由主義と国家主義に対抗する日本における共同戦線構築のあり方であった。

はじめに
 一、20世紀は、資本主義の帝国主義段階が必然的に生みだした戦争と革命の世紀であった。そして、ロシア革命の勝利と社会主義をめざす国家群の拡大と発展により、帝国主義は世界史の発展の全面的な主導権を失い、歴史発展の主導権は社会主義に移るかに見えた。だが、ソ連・東欧の社会主義の側が、さまざまな教訓を残しながらも崩壊してしまい、巨大多国籍資本を支配的形態とする帝国主義が生き残り、資本主義はなお強靭であることを示した。
 しかし、現代帝国主義は、その新自由主義的施策の推進によって、地球規模で、労働者・勤労者との矛盾を深めている。21世紀は、20世紀以上に革命の世紀となるほかはないであろう。この革命の担い手は、20世紀の革命の成果と失敗から教訓をまなび、そして今日の新たな質をもった攻撃のなかで鍛えられ一段と成長した強い労働者でなければならない。われわれは、この人類の歴史的事業を推進するために全力をあげる。
 二、現代世界はかつてない一大構造変動のさなかにある。多国籍資本の、国境を越えた全世界的活動は、1990年代に入り飛躍的に拡大し、帝国主義各国はもとより、発展途上国の全社会構造をも根底からゆり動かしている。
 それは高度情報通信革命を土台としているだけに、たんに経済構造にとどまらず、政治、思想、文化の全社会構造をゆさぶり、国家の機能をも変える持続的、基底的変動である。
 三、世界資本主義は、1929年、世界大恐慌に突入し、この危機を克服するために生まれた国家独占資本主義は、第二次大戦をひきおこした。戦後、この反省のもとにつくられたのが、各国国家独占資本主義の世界的調整機構としてのブレトンウッズ体制である。この機構は、アメリカの強大な軍事力・経済力によって維持され、社会主義世界体制と対抗しつつ世界資本主義の高成長を保障してきた。同時に、この機構によって推進された貿易と資本の自由化は、資本の相互浸透を促進し、60年代から多国籍企業が形成され始め、多国籍企業は急速な発展をとげていった。
 しかし資本主義は、不均等に発展しかつ過剰生産を形成する。一方における日本と西ドイツの経済力の上昇と他方におけるアメリカの経済的衰退によるブレトンウッズ体制の崩壊、そして、第二次世界大戦後の高成長のもとで蓄積されてきた生産力の過剰によって、世界資本主義は、74年世界同時不況を誘発し、長期の構造不況過程に突入した。恐慌回避という本質的な機能を失った国家独占資本主義の破綻により、現代資本主義は、海図なき大航海に漕ぎださざるをえなくなったのである。
 世界資本主義は、今日まで構造的長期不況を脱することができず、新自由主義政策によって矛盾はいっそう拡大してきた。とくに、ソ連・東欧の社会主義崩壊後の1990年代に入り、世界は多国籍資本の競争市場と化して大競争時代を招来し、過剰資金は経済のカジノ化をすすめ、全社会機構は腐食し、世界資本主義の矛盾は激化している。
 このなかで、日本資本主義の矛盾はとくに深刻である。バブル崩壊後、不況はさらに深化し拡大してきた。これを解決すべき労働者闘争の全面的後退のため、矛盾は階級闘争として現出することなく、全社会機構を内部から蝕み、腐朽化・寄生化が進んでいる。明文改憲は、この現状を打開する新自由主義的・反動的再編の総仕上げとして急がれている。
 四、いま、新自由主義的構造改革はかつてない凶暴な攻撃を労働者に加え、大量首切り、合理化はとどまるところを知らない。社会主義協会新テーゼは、われわれ労働者階級が、この攻撃に立ち向かい、これを打ち砕き、真に自らの解放と勤労諸階層の解放をかちとる道筋を明らかにするために作成されたものである。
 階級闘争が全面的に後退し、全社会的腐食が進行しているこんにち、現状を打開し社会主義を展望するためには、長期不屈の闘争の指針となる科学的正しさが要求される。われわれは、科学的社会主義の理論と方法を武器に、現状を分析し、その矛盾を把握し、敵を明らかにし、たたかいの主体と同盟者、社会主義革命の展望と性格、任務をここに規定する。
 五、『テーゼ』は、社会主義革命を展望してたたかう社会
主義協会の基本方針である。協会のすべての活動は『テーゼ』
を指針として展開される。
 しかし、『テーゼ』は「公式」ではない。「唯物論的方法は、現状をぐあいよく裁断するためのできあいの型紙として取り扱われるとその反対物に転化する」というエンゲルスの言葉は、マルクス主義の真髄である。
 われわれは実践にあたり、『テーゼ』を導きの糸として、それぞれが置かれた特殊状況を分析するのであり、『テーゼ』を型紙として現状を裁断し、はみでた現実を切り捨てるという愚かなことをしてはならない。
 旧協会時代、われわれはこのあやまちを犯し、独占資本の多国籍化と73年ブレトンウッズ体制崩壊がもたらした世界資本主義の構造転換の決定的意義を把握できなかった。そのため、国家独占資本主義の破綻とそれに代わる新自由主義による攻撃の凶暴性、総評解体・連合成立、社会党解体、改憲の攻撃についても正確な分析をすることができず、後退を重ねてきた。さらに重要なことは、ソ連・東欧の社会主義体制が内包していた諸矛盾を把握することができなかったことである。
 われわれは再びこのあやまちを犯してはならない。とくに、こんにち急速に進展している高度情報技術革命(IT革命)は、産業構造、日本的経常システム、職場の労働態様、賃金内容と形態等々をさらに大きく変化させる可能性が高い。『テーゼ』を「万能の合鍵」として、この激しく変化してゆく諸現象を解くことはできない。おのおのを別個に研究し、相互に比較してはじめて「現象を解く鍵」を発見することができるのである。
 われわれは、実践による経験的事実の分析によって、絶えず『テーゼ』を正し、豊富にしてゆかねばならない。向坂逸郎は、旧『テーゼ』の冒頭において、「『社会主義協会テーゼ』は、つねに、実践の検証を受ける」と記したが、こんにちその重要性はますます強調されなければならない。





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