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・あのころ あのひと 上野 建一、今村 稔 対談 定価:500円 ・目次 上野建一、上京するまで/「社会タイムス」入社/「社会タイムス」社の実情/和田博雄さん、青野季吉さん/岡崎三郎さん、木原実さん/「左社綱領」をめぐって/高野実さん、清水幾太郎さん/「社会タイムス」休刊/社会主義協会に入局/硫労連会館の事/野中卓さん、上妻美章さん、水原輝雄さん、嶋崎譲さん/左右社会党の合同をめぐって/山川均さんと「左社綱領」/山川さんと左右社会党の合同/山川さんの思い出す事/荒畑寒村さん/社会主義協会の第一回と第二回地方代代表者会議/二回の向坂論文/「社会党を強くする会/上野吟子と山川菊栄さんのこと/三池闘争と灰原茂雄さん/六〇年安保闘争、共産党内論争、社青同/高橋正雄さん、中村建治さん/第三回総会後の協会/太田派との分裂と協会再建/勝開田清一さん、成田知己さん/成田委員ー石橋書記長体制/上り坂で暗転の兆し、党千葉県本部問題/協会規制と飛鳥田委員長体制/『理論センター報告と協会「学者グループ」/向坂逸郎先生没前後/石橋委員長の功罪と『新宣言』/土井たか子委員長とその後/小選挙区制が分かれ道/共に歩んだ人、袂を分かった人/思い出あれこれ/編集後記 ・編集後記 この対談は社会主義協会の代表を坂牛哲郎さんとともに長年務めていただいた上野建一さんと、その後、津和崇さんとともに代表を継いでいただいた今村稔さんに、二人しか知らない様な事を記録にとどめておいてもらおうと企画した。そして2018年から19年にかけて、千葉市稲毛の上野さんの御宅に、今村さんと私がお邪魔して、10回ほどの対談をテープにとり、津和崇さん、平井英司さんにおこしていただき、それを重複などを半分程度に削り石河が整理したものである。 上野さん、今村さんには細かく目を通していただいたから、事実の間違いは最小限にとどめられたものと墨っ。 しかし人物評にはどうしても好悪の感情はつきまとう。しかしお二人とも過去にいろいろあった方々に感情的な物言いはなさらなかった。回想録というものは悪口が過ぎると、値打が激減し品格は失せ、資料的価値もなくなる。よくあるオーラルヒストリーにはその種のものが多い。そのことは、よくわきまえていただけた。 もとよりこの記録は、貴重な史実の証言はあるものの、運動史でも総括でもない。 けれども、80年近い激動の中で、時々の人物が時代にどのような反応をしたか、先達たちの面影が心に残るうちにふりかえることは、私たちの生き方に何か滋養となるにちがいない。同じ道を歩むとばかり信用していた人がいつの間にちがう世界にいたり、さんざんけんかした相手が、十数年も経つとまた同じ道中にいたり、よほど済度しがたい面子は別として、大方の人はわからぬものである。論争は大いにしても、個人的な感情対立はひきずらない方がいい。狭い世界ではあるが、70年近い人の往来をふりかえると、そんなあたりまえの事に帰着するようだ。 記憶にはまちがいはっきもので、殆どがあの世に行かれた方々だとは言え、言及したみなさんに失礼が多々あるかも知れない。もはや釈明や抗議をするすべもない来世の住民には、いずれわれわれも会えるのだから、その際にお叱りは承る他はない。 しかしお二人とも記憶力の良さには舌を巻く。対談時には、上野さんは88歳、今村さんは83歳。かくいう私は74歳だったが、人名も出来事も忘れてしまっていた。山川均、岡崎二郎から、1960年代にかけて、社会主義協会の内外で活躍した面々の公私両面を記憶にとどめているお二人が、いつまでもお元気でおられるよう。 石河康国 申込先:info@syakaisyugikyoukai.org |
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